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2018年1月30日
NTTベトナム
NTT東日本
NTT東日本のグループ会社であるNTTベトナムは、1997年より15年間にわたりVNPTとの事業協力契約(BCC※1)にもとづき、ベトナムにおいて、約24万回線の電話回線の敷設および事業運営指導を行ってきました。また、ブロードバンドやインターネットに関わるICTを活用した共同ビジネス実現にむけて検討を進め、2016年1月にはNTTベトナムとVNPTグループとの間でOCG Technology Joint Stock Company(以下、OCG)を設立しました。OCGは、ベトナム国内のブロードバンドユーザをターゲットにクラウドゲーム卸事業を行っており、ベトナムにおけるさらなるビジネス展開を目指し、VNPTと連携しながら検討を進めています。
また、ベトナムでは近年、所得水準の向上とともに、質の高い教育のニーズが高まっています。初中等教育の場では、講義中心の授業から学習者の主体性を育む授業への移行や、さらには世界各国で取り入れられつつある21世紀型スキル※2の習得を考慮した学習カリキュラムの見直しについて議論されています。 ICT化推進の動向としては、校務のICT化は進められているものの、授業のICT化については、一部の学校でパソコンや電子黒板が利用される程度にとどまっており、導入メリット等の認知度向上、教材の充実、教員研修の改善等が課題となっています。
NTTベトナムとNTT東日本は、日本国内で多くの学校教育のICT化支援に携わることで培ってきたNTT東日本のノウハウ・知見を活かし、教育ICTソリューションをベトナムで展開することで、最終的にはベトナムの初中等教育の改革に貢献することを目指しています。
その最初のステップとして、昨年5月から2ヶ月にわたり、ハノイにおいて現地教育関係者向けの体験・展示会を開催し、模擬授業を通して最先端の日本の教育ICTソリューションを体験していただきました。
この度、次のステップとしてベトナム国内の小学校においてトライアルを実施します。実際の学校現場で最先端の教育ICTソリューションを教員や生徒に活用していただくことで、ベトナム教育のICT化推進の可能性を探ってまいります。
本トライアルでは、NTTベトナムがベトナム向けにローカライズしたNTTラーニングシステムズの授業支援システム「テックキャンバス」を活用することで、生徒が持つタブレットに東京書籍や教員の作成したデジタル教材が瞬時に配信され、タブレット上から回答を書き込んだり、グループで考えたことを見せ合うといった学習が可能になります。
2018年1月31日〜2019年5月31日をトライアル期間とし、デジタル教材を活用した授業を年間を通じて実施します。
<各社の役割>
NTTベトナム | 「テックキャンバス」をベトナム向けにローカライズの上、アルキメデス校へ提供し保守・運用するほか、タブレット等のハードウエアの提供・保守も実施します。 |
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NTT東日本 | 「テックキャンバス」を活用して日本国内で提供する自社サービス「おまかせ教室」の導入支援を通じて得たノウハウをもとに、NTTベトナムをサポートします。 |
VNPT | アルキメデス校との各種折衝および、アルキメデス校へのネットワークや周辺機器の提供を行います。 |
<トライアル対象の詳細>
対象校 | Archimedes Academy(私立アルキメデス校) |
住所 Lot A, D13, Truong Cong Giai Street, Cau Giay New Urban Area, Dich Vong Ward, Cau Giay Dist., Hanoi | |
対象学年 | 小学校4年生(156名) |
対象科目 | 算数、理科 |
トライアル対象校の教員、生徒、保護者等からのフィードバックや、教育関係者からの評価を活かし、ベトナムの初中等教育機関へのサービス提供を目指します。
本トライアルにおいては以下の企業・組織にご協力いただいております。(五十音順、敬称略)
企業・組織名 | 内容 |
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エヌ・ティ・ティラーニング システムズ株式会社 |
授業支援システム「テックキャンバス」を使った授業のシナリオ等を提供 |
東京書籍株式会社 | 日本で提供しているデジタル教材をベトナム向けに現地語化して提供 |
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